アルコールランプとマッチの扱い

【アルコールランプ】 (マッチ

アルコールランプは、燃料用のアルコールを芯になる紐にしみこませ(毛細管現象)、紐の先がら蒸発するアルコール蒸気に火をつけるものです。芯自体が燃えているわけではありませんから、焦げることはあっても、芯は短くなることがありません。木綿の紐と飲料の空き缶などを活用してアルコールランプを自作することもできます。

燃料用アルコールには、大学の実験室レベルではメタノールを入れることも多いですが、メタノールは毒劇物に指定されている試薬(危険物第四類アルコール類:引火しやすく、誤飲により網膜損傷などが起きる可能性あり)ですから、取り扱いには注意が必要です。毒性の低いエタノールを使ってもいいし、市販の燃料用アルコール(メタノールとエタノールの混液:アウトドア用など)もOKです。

 アルコールランプの用途:試験管等を穏やかに加熱する時(沸騰させるのではなく温める程度)

 アルコールランプは着火用具がないと使えません。使う前に、【ランプのヒビ・欠け】【隙間(芯管と容器)】の有無をたしかめ、【燃料の液量】【芯の長さ】も確認してください。容器内に空気とアルコール蒸気の混合気体を作らない(←引火・爆発する危険がある)よう、70−80%くらい燃料を入れます。

【注意】

 ■ アルコールランプからアルコールランプに火を渡さないようにする。

   ■ 火がついている時に芯の長さを調節しない。火をつけたまま燃料の補給もしないでください。

 ■ ランプを置く場所に注意すること。換気やプリント類などの燃えやすいものに気を付ける。

 ■ 使用後はふたをきちんとしめて消火し、アルコールの「漏れ」の有無を確認したうえで収納する。 
   教員が必ず一つ一つ点検し、数も確認してください。
   収納には、振動などでアルコールランプが倒れることのないよう、仕切りのあるトレイを使い、高温にならない場所に保管します。

 教材用パンフレット


 【マッチ】

マッチは「燐寸」と書きます。電気や都市ガスが普及した今日、マッチを知らない子どもも少なからずいるようです。防水マッチなるものもあるのですが、一般的には湿気の少ない場所に保管してください。

火のつく部分(頭薬)には、塩素酸カリウムやイオウ、ニカワ、ガラスパウダーなどが入っているので、マッチで火をつけると独特の香りがあります。水溶性の酸化剤である塩素酸カリウムが頭薬に含まれているので水分には弱いのです(溶出する)。

こする部分(側薬)には、還元剤の赤リンや発火剤の硫化アンチモンなどが入っています。頭薬の成分も、側薬の成分も単独では燃えませんが、両者を合わせて摩擦することで、簡単に発火するようになります。マッチの原理は実際に実験してみせることもできます。

<マッチのすり方>
通常は地面に向けて、しゃくることなく一気にする。安全第一。ヒトに向けてすってはいけません。
しゃくると一回で火が付きやすい反面、折れやすいし、軸が紙の場合は難しいかもしれません。外側にむけてしゃくるのも、内側にむけてしゃくるのも危ないことがあるので、理科の実験の時や自然学校の時にはやめた方が良いでしょう。

マッチは、箱が滑っておちないように持ち、
マッチが折れないように持って
地面に向かってすります。

有賀先生は、左のように、頭薬のそばに
指を添えて持っておられました。

アルコールランプに点火する様子は、
下記の動画で確認してください。

軸の端をもって、炎を上にむけます。

次の作業は分かっていますか?

【良くない持ち方】

これは頭薬の方を下に向けた持ち方。

炎が大きくなっています。
作業を段取りできていなかったんでしょうか。
マッチをすった後に何をするのかが分からず、しばらく
待っていてもマッチの火は待ってくれません。
どんどん燃えていきます。
手指も熱そう・・・。

【良くない持ち方】

これは頭薬の部分が真上に近い状態です。いくら炎を上に向けろと言われてもこれはやりすぎ。

炎は下から上に燃えていきます。したがってこの持ち方では、マッチの軸のまだ燃えていない部分に火が燃え移りません。手元に炎が向かってくることはありませんが、火がすぐに消えてしまいます。


マッチをする時は、かならず近くに「燃えカス入れ」を置き、完全に消火してから入れてください。

賛否両論ありますが、燃えカス入れに水をためても良いし、一度濡らしてから燃えカス入れに入れても良いです。
完全に消火したと思っても、燃えやすい軸がそばにあるとくすぶることがあります。燃えたからどうこう、ということはないのですが、やはり近くにプリントがないとも限りませんから、燃えカスはその都度処分するといいですね。

有賀先生がマッチをすってアルコールランプに点火している様子です。

次に、しゃくってマッチをすっている様子も確認してください。ちょっと違うのが確認できるでしょうか。

軸が燃え尽きて、自分の手が熱くなる前に作業し終えるように段取りを整えておきましょう。

教材用パンフレット


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